ファッションは地球を救うことができるのか? ー 映画「リバーブルー」 ニューヨーク 上映会 | NY エシカルファッション by Asuka M Style

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モノがあふれているこの時代。
もしも自分が選んだモノで
遠い国の誰かが今より少し幸せになれ、
大切なものを後世に残すことができ、
自分にも素敵な変化が起こるとしたら…?
ちょっとだけ、
今までとモノの選び方を変えてみませんか。

写真:riverbluethemovie.eco

ファッションは地球を救うことができるのか? ー 映画「リバーブルー」 ニューヨーク 上映会

 

2017年3月22日、世界水の日に、ファッションと水の関係について考えてみようということで、ニューヨークのブルックリン ファッション デザイン アクセラレーター (BFDA)でファッションと水質汚染をテーマにしたドキュメンタリー映画「リバーブルー」の上映会がありました。

会場のブルックリン ファッション デザイン アクセラレーター。

入り口にはここで作られているエシカルなブランドの洋服が展示されています。

 

 

写真: bkaccelerator.com

 

映画「リバーブルー」では、中国、バングラディシュ、インド、インドネシアの皮革、デニムの染色と労働環境、水質汚染による労働者と住民の健康被害について取り上げられていました。また、染色による世界規模で予測される被害についても触れていました。

改めてこのままのシステムでは危険だということと、自分にできることは何かと考えさせられました。

 

環境問題をテーマにしている映画なのでかなり重たい内容になると思っていたのですが、問題点の指摘だけでなく、現在のテクノロジーを生かした解決策も紹介されていたので、生産者と私たち消費者で未来を良い方向に変えていくことができると希望を持てました。

 

 

上映後にはゲストトークがあり、観客から次々と質問がありました。

 

ゲストトークの中で特に気になったのは、大手のブランドのサステイナビリティー教育の一環としてこのドキュメンタリーを見せたところ、労働者と水質汚染について一番考えて欲しいブランドの上層部が上映終了後にすぐに席を外してしまったというお話。

大手ブラントは儲けに走っているので、現実に目を向けたくない、現在のシステムをお金や労力をかけてわざわざ変えたくないのではないかという予測をされていました。

しかし、労働者や環境のことを考えるシステムに変えること、持続可能なシステムに変えていくことと、利益を失うことはイコールではないので、ブランドが利益を出しながら良い方向にシステムを変えていく方法があるということを理解してもらいたいとおっしゃっていました。

 

今のところ日本での上映予定はまだないようですが、ぜひ見ていただきたい映画の一つです。

 

私たちに今何ができるのか?

まず第一歩は、今持っている洋服を大切にすることだと思います。

 

ミニマルなライフスタイル、「捨てる」ということが流行っているようですが、洋服を購入する際に「とりあえず」や衝動買いではなく、少しだけ心に余裕を持って、自分の「ありたい姿を表すことができるか」「自信をつけてくれるか」「モチベーションを上げてくれるか」を考えることができれば、その洋服を大切にする気持ちが芽生え、そもそも大量に捨てる洋服は出てこなくなります。私も十代のころは流行に流され、最新のものをたくさん持っているほど良いと思っていた、ということもありました。たくさん購入した事実を変えることはできませんが、大事なことはこのままではいけないと気がついた今、どうするかです。
 

もしも今、何らかの理由で手放す洋服がたくさんある場合は、手放し方にも少し気を向けてみてください。ゴミ箱に入れて捨ててしまうのではなく、寄付、再販売、リサイクル、リメイク、交換するという5つの方法を取り入れてみることで、地球にも人にも優しい形で洋服を手放すことができます。

 

あなたの魅力を最大限に表してくれるものしか着ない、と決めると、きっと今までと洋服の見方が変わると思います。これから洋服を選ぶ際のポイントとして、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

英語版のみとなってしまいますが、予告編はこちらです。

 

RiverBlue – Official Trailer from RiverBlue on Vimeo

 

Asuka

パーソナル スタイル コンサルタント

 

P.S. 十代の頃にたくさん買ってしまった流行りの洋服たち。その後、普段使いでコーディネートをその時のスタイルに合わせて組み直したり、外に着ていくのには派手すぎる、若すぎる、と思った洋服は家着やパジャマにしたり、譲る、再販売するなどして、ゴミとして捨てることなく、最後まで大切にしました🙏✨ 今の自分に合わないとしても、着ていた洋服を大切にすることは過去の思い出を大切にすることと同じなのではないかな、と思います。思い出を大切にするように、洋服も最後まで、大切にできると良いですね!