こんにちは。
細々続けているkeiのライフワーク、
kei'sインタビューです。
今回は、東京⇔札幌⇔ブリスベン(オーストラリア)の
3か所でノマド美容師として活躍する
YASU TANAKA(ヤス)さんの
インタビューの4回目を送りします。
※bam bam bakehouse cafeにて
【目次】
4.ヤスさん流マーケティングの極意とは!?
■商品を直接
お勧めすることは
しません
K:堂々と自分の納得する価格を
つけるために、技術向上以外に
マーケティング要素が
あると思うのですが。
Y:要は行動経済学みたいなものを
きちんと勉強しておく必要があります。
顧客の心理を追求する学問なんですよ。
お客様は何でスイッチが入って
モノを買うのか、みたいな
そういうものがわかっていると
堂々ときちんと料金を提示しても
お客様は来てくださる。
別に嘘をついたり
だましているわけじゃなくて、
ものの売り方というか
表現の仕方を変えるだけで。
K:お客様に常に決定権が
あるわけですもんね。
Y:はい。
だから僕は絶対に勧めないんですよ。
トリートメントはいかがですか?とか、
僕は絶対に売らないんですよ。
お客様から「買いたいんですけど」
と言われたらもちろん売りますが、
そう言って頂けるように、
Webでもなんでも、
どう自分を表現して行くか。
メルマガでも、購買意欲が湧くような
ニュースレターを書いていくんですよ。
そうすると、
「こないだメルマガで書いていた
あのシャンプーが気になるんですけど」
という感じで言っていただけます。
K:お客様自身が意識していなかったニーズを
間接的に掘り起こす、
気づいて頂くわけですね。
Y:売り手側のペースにあわせるか
買い手側のペースに合わせるか、
の違いなんですよね。
■みんなが
笑顔になる
マーケティング
K:お客様に居心地よくなって頂くには
提供側のヤスさんも居心地よくないと
だめなわけで、
その落としどころのセンスって
ありますよね。
Y:やっぱり人間って比較してしまうんですよね。
で、悪いリサーチになってしまうと、
比較対象が例えば、
ブリスベンで日本人の美容室だけに
してしまうと、そこだけとの比較になって、
「なんだみんな60ドルでやってるなら
自分も60ドルでやろう」に
なっちゃうんですが、
比較対象をもっと広くすると
「なんだ、この人達で
こんだけ取ってるなら
自分はもっといけるじゃん」とか。
なので比較する対象を間違うと
自分も間違った方に行ってしまう。
僕の場合は
東京でこの料金をもらってるのに、
なんでブリスベンで安くしないと
いけないんだ、という
東京とブリスベンの比較にも
なってくるんですよ。
ノマドでやってると。
で、札幌はというと、地方になるから
東京のど真ん中と同じカット料金での
営業は厳しいんですよね。
で落としどころはどうするかというと、
札幌は実家の美容室でやらせて
もらっているので
家賃がかかっていなんですよ。
なので多少値段を下げても
東京と同じ純利益があるな、
というところで納得できます。
K:面貸ししてまでは札幌でやらない
ということですね。
Y:家賃払いながらでは厳しいですね。
で、ブリスベンで考えると、
東京でもらっている料金プラス
日本⇔ブリスベン間の交通費は
頂きたいわけです。
それで今の為替だったら、
東京でやってた方が利益がある。
何のためにブリスベンで美容師
やっているんだろう、
となるとそれこそ居心地が
悪くなっちゃうので、
そこは考えない(笑)
K:比較対象を具体的にどうやって
設定したらいいですか?
Y:まず競合相手ですよね。
自分と同じビジネスをしているところが
どんな風にやっているか、
をとことんリサーチするところから
始めるんですよね。
そして理想に近いビジネスを
やっているところを、
言葉は悪いけど、パクるんですよね。
その上で、じゃぁ自分はどうするか、
というところを決めて行く。
いろいろありますよね。
まず立地でのリサーチ。
郊外と都心では違いますし。
そして「日本人」と言う
カテゴリーでのリサーチ
複数組み合わせた
「ミルトン(自分の営業する区)」
「シティ(街の中心地)」
「美容師(職種)」
というカテゴリーでのリサーチだと
この地域はみんな100ドル超えているのに、
うちだけ60ドルではおかしいじゃん、となる。
でも「日本人」だけでリサーチすると、
みんな60ドルでやってるから
60でいいじゃん、となる。
自分はどっちを取るか、ということ。
やっぱりリサーチは大事ですよね。
K:なるほど。勉強になります。
Y:自分じゃ当たり前になっていると、
こんなことネタにならないと
思っているけど、結構人のために
なっていたりしますよね。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
インタビュー4回目は以上です。
直接セールスせずに、
お客様のニーズを掘り起こして
ストレスなく買っていただく、
売り手にとっても買い手にとっても
ベストな関係ですよね。
いろいろ勉強になりました。
次回は「フリーランス」について
ヤスさんにお話頂きます。
明日もどうぞお楽しみになさってください♪
YASU TANAKA
年間30回以上飛行機移動する美容師・理容師。ノマドワーカー&パラレルワーカー。東京・札幌・ブリスベンでの美容師業の傍ら、動画配信やフリーランス向けのサロンも展開。分析好きの実践派。コンサルでは的確なアドバイスには定評あり。ラジオパーソナリティー、UQ大学でのゲスト講師など、多彩な顔を持つ。
■ Yasu Tanaka公式サイト
■ ノマド美容師
■ ブリスベン美容室
https://brisbane.jp/
https://www.instagram.com/yasucomau/
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