私が監督に就任するお話を頂いたのは、濱田コーチと学長からの推薦でした。当時は今よりも芸能活動が忙しく、一度お断りし濱田コーチを推薦しました。しかし、学長と濱田コーチから忙しくても頑張ってほしいと再度お話を頂き、それならば引き受けようと決めました。
引き受けた限りは多忙を理由にしてはいけないと心に決め、芸能活動を調整し、指導にあてられる時間を増やす努力をして参りました。後進の指導をする事がこれからの目標でした。
私はリンクには行っていましたので、毎月関西大学に提出している指導実績表とともに確認し判断して頂ければと思います。

今年の1月末、昨今の大学スポーツにおける学業重視の流れのもと、副顧問、本田コーチ、そして濱田コーチ同席のもと、私と顧問から私が作成した資料を配布し、文武両道を目指す練習時間と部則の変更についてご説明させて頂きました。その際、その場にいた全ての方からこの方針についてご了承頂きました。内容は話し合いで変更が加えられ、有意義なものになったと感じております。
お考えを聞く話し合いでしたが、問題視されている様子はなく、ご質問や後日相談して頂くような事もございませんでした。
もし両立に悩む選手がいらっしゃるなら、私と顧問に相談頂ければ支援していきます。卒業を目指しながら、最高の競技成績を上げられるよう学生をサポートする事が私達の仕事です。
またこの変更と方針は、文武両道を目指す関西大学の精神の下、学長補佐であるスケート部顧問と協議を重ねた上での内容です。部則の変更については、スケート部員幹部と十分な話し合いを行い、顧問にご確認頂き許可を得ました。「指導方法で強い要望があった」や「意見の相違」という関西大学の証言には矛盾と疑問を感じざるを得ません。

濱田コーチから嫌がらせが行われたのはこの話し合いから少ししてからでした。最初は全く目線を合わせず挨拶を無視され、私の見える場所から陰口を叩かれ、私が近くを通ると話すのをやめるような行動が続きました。時々濱田コーチから挨拶されたりなど、理解できない行動もありました。私が好き勝手やっているような嘘の事実が噂となり、私の耳にも入るようになり、ショックを受けました。その後もリンク上で突然怒鳴られたり、また違う話し合いの場では意見を否定され続け、私を傷つける言葉も言われました。その場には関西大学関係者の方々が複数人いらっしゃり、ある方は心配して顧問に連絡を下さり、私に報告がありました。この時なぜこのような事をされるのか分からなくて、ただ涙が止まらなくなりました。
5月末、実施前の新しい部則のご説明にあがる前に、事前にどこかから入手した部則の内容が気に入らず、嫌がらせがエスカレートしました。私自身気にしないようにしていましたが、ある日リンクに行くと、耳鳴りや身体の震えがおこり、目眩で氷の上に立てなくなりました。濱田コーチからは以前にもリンク上での危険な練習について止めてほしいとお願いした所、激高された過去があったので、慎重に物事を進め耐えうる覚悟でしたが、心よりも身体が先に悲鳴をあげ、私の未熟さゆえ対応しきれずリンクに行く事が出来なくなりました。
リンクに行っていない間も、濱田コーチが関西大学関係者に「織田が私を辞めさせようとしている」とお話されたようで、副学長からスケート部顧問にその事実を確かめる問い合わせがあったと、顧問からご報告を受けました。
2月からの約4ヶ月間、向けられる敵意に恐怖を感じていました。

濱田コーチとは以前は良好な関係を築けているのだと感じていました。私達チームの貸切に参加させてほしいと申し出がありましたので、快く受け入れプライベートの貸切時間を共有した事もあります。
また私の監督としての初仕事が、濱田コーチが指導する学生の学業成績不良による学部長への謝罪の同行でしたので、その時も「申し訳ない」「ありがとう」と話して頂きました。ですので突然このような事体になり、私自身大変ショックでした。

至らない所は多分にございますので、ご指摘があれば真摯に反省し改善に努めます。監督・コーチとしてまだまだ経験が浅いので、諸先輩方から学ぶ姿勢を忘れず、意見を伺いながら物事を進めていきたいと考えていました。
しかしながら、冷静な話し合いの場を持つ事もなく嫌がらせ行為が起き、大学の方針の下、慎重に物事を進めてきたはずでしたが、大学側に相談しても対応して頂けない状況にどうしようもなくなりました。
関西大学には監督業だけではなく、大学から無償の依頼があっても、イベントへの参加や演技の披露など可能な限り応えてきました。それはリンクまで作って頂き、常に熱心にサポートして下さった関西大学に恩返しがしたいという想いからです。このような想いも関西大学には汲み取って頂きたかったと同時に、私の口から語る前に真摯にこの問題と向き合って頂きたかったです。


以上が今回の経緯です。

これは私の考えですが、勉強は一先ず置いてスケート一筋で熱心に頑張る事は、悪い事ではないと思います。今しか出来ない事に全力を注ぎ、素晴らしい才能や実績があれば、自ずと未来も開けてきます。ただ大学や高校に入学した、あるいは入学の意志がある者に関しては、最低限卒業出来るだけの学力と卒業する意志を持っていてほしいと思います。