まず

いつも応援してくださり

温かいお言葉をくださる皆様へ


改めまして

この度は入院ということで

ご心配をおかけしてしまい

大変申し訳ございません


今、体調は良好でして

復帰に向けて着実に前に進んでおりますので

どうぞご理解頂けましたら幸いです







そして

9月15日

二年前のこの日に僕は事故で

『脊髄損傷』

首から下が動かなくなりました

ちょうど今頃は

もう手術が始まっていたと思われます


死を覚悟した絶望の日。


正直なところ

「もうそんなに経つのか」という思いです






そんな中

今も1日も欠かさず書き記した日記があります

ほとんど公表できない内容

自分しか理解できない内容

自分だけしか読まない内容

愚痴やら悪口やら弱音やら羨みやら無力やら孤独やら絶望や

希望、夢、夢、夢


から

セミに感情移入してみたり

「あの看護師さん可愛いなぁ笑」まで

お恥ずかしい内容ですが


吐露する事で楽になってます

絶望希望絶望希望の繰り返し

読み返しても、まぁダサいもんですよ笑





そしてもう一つ

〝アイ  キャン  ノート〟というものがあり

この二年間でリハビリを重ね

もちろんたくさんの方々の支えがあってですが

自分で〝できること〟を一つずつ増やしていきました




ベッドの角度を70度でも耐えることができた!

目の前のティッシュを揺らすことができた!

自分でリモコン操作してベッドを起こすことができた!

口でスマホ触ることができた!

口で文字を書くことができた!

車イスに乗ることができた!

車イスを操作することができた!

ご飯を左手で食べることができた!

自分でお水を飲むことができた!

左手でエレベーターのボタンを押すことができた!

介護タクシーに三時間も乗ることができた!

一人で病院の敷地内に出て帰ってくることができた!

電車に乗ることができた!

パラスポーツのお仕事で復帰ができた!

などなど…




二年間で積み重ねてきた

この二種とも

僕が前に進む為の宝物です






そして実は今日の昼、

母と喧嘩をしました

何なんだろうな

些細なこと

衝突してしまう

誰よりも感謝してるし

母のこの二年の苦労はわかっているはずなのに

言った後にいつも反省するんですが

でも、不思議と言った後にスッキリしている自分もいるんです

一番わかってほしい人に、思いを吐き出せた一歩なのか

別に母に受け止めてもらいたいとか

理解してほしいとかではないんです

母にだからこそただ言いたい聞いてほしいだけのことなのかもな



ただこれだけは言えます

今の僕がいるのは、家族のおかげです

家族の支えなくして

今、僕はここに生き返ってないと思います



小さい子どもを抱えながら果敢にリードしてくれた姉

貴重な仕事の合間をぬって大人な対応をしてくれた義兄

いつも何とも言えない空間を賑やかな異空間にしてくれた甥っ子と姪っ子

僕のラッキーカラーの黄色の服や小物を身につけ

部屋や病室にも黄色い花を届けてくれた父方の叔母

いつも家族なら当然の事だと笑顔で接してくれる父方の叔父

多忙な中、「英治の為に何ができるか」と温かく寄り添ってくれるクリステル

どんどん会う度に頼もしく逞しくかっこ良くなっていくロラン

遠方からの電話でいつもポジティブに励ましてくれる母方の叔父

機械音痴の僕の家に来てグーグルホームやアイフォンの設定をしてくれたI Tに強い母方の従兄弟



そして、

今でも父親と愛犬パールが見守ってくれています

部屋には父とパールの写真を置いており

何かあればいつも心の中で父に問いています

口数は少なかった親父でしたが

いざという時には必ず声を荒げる人でした

「親父だったら何て言うだろう」と、

いつも心の中で手を合わせています

心強いです



たまにふと思うんです

こうなったのが

母や姉でなく良かったなって

僕なら絶対に乗り越えられる壁だからって笑



家族は僕にとって宝物です



自分は一人じゃない

昔も今もこれからも



確かに僕の人生は

大きく180度世界が変わりました

昔のようには戻れるかどうかはわかりません

でも

失ってしまったものを

悔やみ足踏みする時間があるなら

新しいものを

たくさんたくさん勝ち得ればいいんじゃないか


今できることを

一つ一つクリアにしていくことで

今まで見えなかった未知が

見えてくると思うんです

僕には、

今できること

そして、これからできることがあるはず




世界が変わったなら

また世界を変えてやりましょうよ!





そうそう、実は今日の夕刻

希望に繋がる話ができたんです!♪( ´▽`)


できる!

できる!

できる!


そして

アイ キャン ノートを埋め尽くしていく!









最後に

こんな僕に温かい声をかけてくださる

チームの皆様に

本当に感謝しています

ありがとうございます!


2019.9.15