ユッコさんには2歳年上の姉がいました
小さい頃から、ケンカもたくさんしたけど
しっかり者で頼れる、大好きなお姉ちゃんだったようです





小さい頃は姉さんは大人しく落ち着いていて
ユッコさんは落ち着きがなく家族で動物園に行った時は、はぐれて迷子になったこともありました
歳を重ねるうちに落ち着いて人見知りになったようで

自分も姉がいて、子供の頃は落ち着きがなかったけど今は大人しいので
そこは よく似てると思います




どちらかと言うとユッコさんは父親似でお姉さんは母親似ている
性格も父は物静かでカラオケが趣味で歌う事が好きでユッコさん自身も父に似てると言ってて母は怖い時もあったけど本当は思いやりのある優しい人だと ある本に書かれていました


中学では姉のいる陸上部に入部して姉と競争しても敵わなかったらしく
校庭の隅っこでも出来る走り幅跳びに挑戦したりした

その頃からアイドル歌手を目指そうと
親が反対するも諦めず
親が歌手になる為の条件を三つ与えたが
全部クリアして、その後 幾つかのオーディションを受けて落ちるがスター誕生で見事に合格
アイドル歌手として華々しくデビューする


ユッコさんが新人賞を受賞した時には
親族代表として姉が駆けつけ、
泣きながら歌う妹の側で見守るように立っていた。
昔は、新人歌手が大きな賞を獲得すると
その歌手の家族を舞台上に呼んで
受賞歌手を感激させて、泣かせる演出がありました



芸能界入りが決まり、東京でレッスンを受け始めた頃から
ユッコの実家である佐藤家には、
嫌がらせの無言電話がかかってくるようになり、お母さんが心労で寝込んでしまいました

ユッコさんはその知らせを受けて、とても胸を痛めたけど、苦労して手に入れたチャンスを逃して引き返すわけにいかなかった。

佐藤家では、掃除、洗濯などの家事、
父親の身の回りの世話に加えて
おじいちゃんおばあちゃんのお世話まで
大学受験を間近に控えた姉が引き受けることになる。
勉強時間が大幅に減ったため
志望大学も変更せざるを得なかった。
それでも、優しい姉は妹に対して文句ひとつ言わなかったそうです

こんなお姉さんの存在があったからこそ、
ユッコさんも自分が選んだ道を突き進むことができた

「お姉ちゃん、ありがとう。私、お姉ちゃんの妹で良かった」

と、お姉さんに聞こえないくらいの小さな声でつぶやいて

その時は感謝してもしきれない気持ちでいっぱいだったと思う

お姉ちゃんが名古屋で頑張っているんだから
私も東京で頑張って、スターになって恩返しをしようと考えていたかも知れない


しかし

二年後に妹に先立たれてしまう

その時の姉の悲しみは、どれほどのものだったのだろうか


妹を失い両親が離婚してからの人生は、決して平坦なものではなかったと思うけど

でも現在、お姉さんは、もう50歳を過ぎて結婚もしておられ子供もいるそうです

それを聞いて安心しました

ユッコさんの分まで長生きしてもらいたい