呼吸・整体のトータルコンディショング(TC)の話ですので、TCやTCウィークに興味のある方、意義を再確認したい方に適している記事です。

 

 自己生産性が上がるのですが、わかりやすく言えば、朝から元気に気分よく頭も身体もフル回転して、1日たくさんのことが元気な中で自然にでき、過ごせるという感じです。

 

 そんな自己生産性を考えるときに持っておいた方がよいのは、頭と身体が目覚めるまでの時間と目覚める度合です。

 

【目覚めるまでの時間】

 年齢を重ねていったり、何も身体のケアをしていないと、1日において頭と身体の立ち上がりが遅くなります。人によっては午前中いっぱいかかる人もいれば、夕方にならないとダメな方もいます。つまり、エンジンがかかってくるまでの時間です。

 

 それでも仕事がある場合は、気持ちを奮い立たせて仕事に臨んだり、栄養ドリンクやコーヒーを飲んで気合を入れる方もいるかもしれません。ただこれは強制起動ですのであまりお勧めはできません。

 

 若いときはそれで何とかできても、年を重ねるとうまく機能しなくなることが多いです。

 

 頭と身体が目覚めるまでの時間が長ければ、それだけ生産性が落ち、頭と身体を強制的に起こして生産性を確保すると身体が傷み、結果的に頭と身体の生産性が低下します。

 

 忙しい方は後者のケースが多いです。

 

【目覚める度合】

 どれくらい頭と身体が回転できる状態になるのか?という視点です。

 

 これはTCを実践している人達の変化や報告をベースとした私の印象ですが、TC実践を100%とすると、特に身体のケアをしていない人は3~40%くらいしか覚めていませんし、それなりにケアしている人でも6~70%くらいかなと感じます。

 

 つまり、本当ならば動けるポテンシャルがあるのに、その半分~7割くらいしか引き出せていないという印象です。

 

 ただ、これは頭と身体が抜群に目覚めるという体験をするからわかるところですのでこのくらいにします。

 

【目覚める時間がかかり、あまり目覚めない時に起こること】

 少し想像していただければわかることなのですが、頭と身体が目覚めるまでに時間がかかり、目覚め方も弱い場合、1日においてできることが少なくなり、質も落ちます。

 

 繰り返しますが、目覚めていない状態で量と質を確保しようとした場合は、身体に負荷をかけて緊張を解けない状態になりますので、続けていると限界がきて、結果的に量と質は落ちます。

 

 下線を引くには理由があり、しなければならない量と質に合わせて頭と身体を強制起動することによって、そしてその自分の使い方を長期に渡って多用することから、実に多くの慢性不調や心の病を引き起こしているということです。

 

 目覚める時間が早く、目覚める度合が高い場合との比較は、言うまでもありません。

 

 例えば、TCを朝に実践すると、頭と身体が朝起動され、色々と動けるようになってあれもこれもこなすことが自然にできる、目覚め方も強いので自然と高い集中力が生まれて質も上がる方が少なからずいます。

 

 何もしていない方と比べると一目瞭然で、それが1日、2日、1週間、数カ月、というように積み重なっていくと、出来たことの量に天と地ほどの差が生まれます。さらに言えば、強制起動ではありませんので、それによるリスクもありません。

 

【どうやったら効率的に目覚めさせるのか?というところから生まれたTC】

 今まで述べたことをどうしたら解消できるのか?どのようにしたら効率的に頭と身体を目覚めさせることができるのか?という視点も加えて生まれたのがトータルコンディショング(TC)という身体調整プログラムです。

 

 ただ運動しても頭と身体はさほど目覚めないことの方も少なからずです。

 

 TCでは、腸腰筋という身体のプロやエクササイズをする人なら知らない人がいない有名な筋肉ですが、そこに対しての刺激の入れ方、また、脊椎関連の筋肉への刺激の入れ方、神経の興奮と鎮静の仕組みを利用したプログラムの組み立てなど、そういったところを細部まで作り込むことで最大限の効率化と再現性を確保し、圧倒的な速さと強さで頭と身体を目覚めさせていきます。

 

 この辺は以前にも話したので過去ブログをご覧ください。

 

 後は、下垂という身体の問題から引き起こされている筋肉や関節や神経の状態リセットという意味もありますが、その下垂に関してはまた機会があればお話します。

 

【暇だからやるのではなく、忙しいからやるという発想】

 話を生産性に戻すと、TCというプログラムは約55分なのですが、忙しいからそれをする時間がないという方と、忙しくてもそれをする時間をつくる方では、1日にこなせる物事の量と質は各段に違いが出ますので、結局55分という時間を使った方が得です。損して得とれではありませんが、たくさんの実践している方達をみればそう思わざるを得ないところから、時間は平等ではない、時間を使う人間次第で変わるなと思います。

 

 時間を有効に使うという発想はもちろん、有効に時間を使う自分の頭と身体の生産性、というところです。

 

 忙しい人ほど、激務な人ほどに実践すると得します。

 

 余談ですが、違う意味での生産性の向上として、お酒に強くなる方や、翌日のお酒の抜けが早くなる方も結構います。

 

 ちなみにTCウィーク(オンライン)というのは、わかっていても一人だと続かない人が多いのはわかっていますので、ならば皆で集う場をつくる、皆で実践しようという場です。

 

【まとめ】

 今日たまたまセッションでこんな話になりましたのでシェアしました。

 

 私は1日1時間は自分の心と身体と人生のための時間をつくることを推奨していますが、

 

 「結局は、1時間をつくらないといけないのではなく、つくった方が圧倒的に得だよね。」

 

 ほんの少しの得ではなく、圧倒的な得、そんな話になりました。

 

 今日も疲れているけどがんばろう、ではなく、今日もキレがいいからがんばることがうれしい、の方がいいよね、という感じでもあります。

 

*TCウィークは、7月は最終週開催です。