便秘、下痢、潰瘍性大腸炎と腸内フローラ | 腸内フローラ健康法「ドクトルかっちゃん笑顔で元気」ラジオ大阪放送記事

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毎週水曜日 17時45分ラジオ大阪1314OBC
ドクトルかっちゃん笑顔で元気・医療健康情報番組

便秘、慢性下痢、大腸ポリープ、大腸憩室症、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、大腸癌など、大腸の病気は沢山あります。

全て、食生活と腸内フローラと関係しています。

安倍晋三氏の総理辞任の原因は潰瘍性大腸炎。

炎症性腸疾患で腸内フローラの悪化と大腸上皮細胞(粘膜)の潰瘍やびらんなどが出来て、腹痛、下痢、血便などの症状が続きます。

発症する人は、大腸に生息する酪酸菌「クロストリジウムブチリカム」が居なくなっている事が分かっています。

糞便移植という治療法があり、2親等までの親族の腸にいるクロストリジウムブチリカムを移植して改善する患者さんもいます。

なぜ2親等かというと、腸内細菌は遺伝子との相性が悪いと定住しないから、血縁関係の無い他人の菌では治療できません。

但、親族の菌の移植を受けても定住せず改善出来ない場合も多く、治癒しにくい指定難病です。

大腸が悪いんだな?と思われるでしょうが、大腸の腸内フローラの悪化は小腸の腸内細菌も関わっています。

小腸は6m程の長さがあり、善玉菌の乳酸桿菌、乳酸球菌、酵母菌が棲んでいます。

増やす為にはご飯と発酵食品の接収が重要です。

ご飯は小腸の乳酸菌の餌になるのと、漬物など発酵食品に含まれる乳酸菌生産物質は様々な働きをしてくれます。

そして大腸は小腸より短く1.5m程の長さで、大腸上部はビフィズス菌が生息し、下部には酪酸菌などが生息します。

ビフィズス菌を元気に増やしてくれるのがオリゴ糖です。オリゴ糖も種類が色々あります。

チョコレートなどに使われているパラチノースは化学変換で作っています。

明治製菓のフラクトオリゴ糖は酵素変換。

ショ糖の分子に果糖の分子をくっつけて行くと、小腸で分解吸収されないフラクトオリゴ糖が出来上がります。

シロップのフラクトオリゴ糖含有量は固形成分の55%で、お砂糖代わりに甘味料として飲み物や、お料理に使用すると、フラクトオリゴ糖がビフィズス菌の餌になり、1~2週間でビフィズス菌が増殖し、便秘が改善する方も多いです。

明治製菓のフラクトオリゴ糖シロップ100%で作った甘味料、ビオネのフラクトオリゴ糖シロップも販売されています。

ビートオリゴは北海道の砂糖大根から分離した高純度のオリゴ糖です。

以前、番組プレゼントでご案内したビオネビートオリゴ顆粒は、純度99.5%以上で糖質0%です。

甘くないので、そのまま5g程お飲み頂いたり、ご飯やみそ汁に入れるだけで、1週間程でビフィズス菌が増えて、ご家族皆様のトイレの臭いも変わります。

そして大腸下部の酪酸菌(土壌菌)は種類も数も多く、大腸下部の環境を守っています。

減少すると大腸の病気、直腸の病気、痔にもなります。

酪酸菌は随時補充する事が重要です。

ぬか漬けなど、日本古来の発酵食品に含まれています。

増殖するための餌も重要です。

特に食物繊維が必要ですので、根菜類やキノコ類を毎日食べてください。

今月のプレゼント舞茸活性粒は乾燥舞茸ですので、食物繊維が40%以上含まれています。

元気な腸を造る為に、小腸の乳酸菌にはご飯と発酵食品、大腸上部のビフィズス菌にはオリゴ糖、大腸下部の酪酸菌には食物繊維と覚えてくださいね。

日本人の食の基本は、日本古来の和食、肉、油物は控えめに、調理は煮炊き物、蒸し物がおススメです。

ラジオ大阪1314OBCドクトルかっちゃん「笑顔で元気」

井草克一&仲みゆき                                         

放送音声http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC200909_Dr_K_Egao.mp3