【参加した長大生】

 

 

【勝利したアンカーの植田さん】

 

 

【上田駅温泉口で出発を待つ今西さん】

 

 

  長野大学の学生有志は7日、上田電鉄別所線の車両と、学生100人で競う「別所温泉駅伝」を行った。


 上田電鉄100周年と同大学の前身「上田自由大学」の”開学100周年”を記念して企画したもの。

 別所線を応援する「別所線かけはしプロジェクト」を引き継ぐ学生が、実行委員会を組織。

 「上田電鉄」が共催し「上田ブランド研究所」と「別所温泉観光協会」が後援した。


 当日は、上田駅を午後4時6分に出発する車両と同時に、代表者の一人で環境ツーリズム学部3年の今西健太さんがスタート。

 

 ゴールの別所温泉駅までの11・6㎞を、交通ルールを守りながら1人約100mを走り、バトンをつないだ。

同市保野の「ツルヤ塩田店」から舞田駅までの県道1・5㎞区間は、欠席した参加者に代わり、1人が自転車を利用した。


 終着駅までの最終区間は、アンカーで同学部3年の植田晃弘さんが全力疾走。

ホームを減速する車両が停止する数秒前に、植田さんがゴールし、学生側が勝利した。


 企画した今西さんは「別所線100周年を多くの市民に知ってほしいという思いを込めてスタートし、たすきをつなぐことができた。皆の力で勝つことができてうれしい」。

前の走者の「頑張れ」というの声援を励みに力走した植田さんは「皆の思いをつなぎ、勝つことができた」と笑顔。

「電鉄や地域の方と協力しながら、長大生が、街づくりの活動を手助けしていくきっかけにしていきたい」と話した。


 敗れた上田電鉄別所線側を代表し、矢澤勉運輸課長は「まさか負けるとは思っていなかった。学生の熱い熱意が上回った結果」と話し、学生をねぎらった。

また、災害以降、応援を続けてきた学生に対し「ありがたい。これからも応援してほしい」と話していた。