4月2日は念願かなって高知県の馬路村でした。
 
福山市から車で4時間かかりましたが山が深く渓流が流れていて、丁度純白の清らかな桜も満開。

 

 
かつて林業で生業を立てていた人口800人の小さな村ですが、今でも懐かしい森林鉄道(トロッコ)が残っていました。
 
残念ながら修理中で乗れませんでしたが。

 

かつての伐採した木材を運ぶためのトロッコ森林鉄道です。

 

実は馬路村は今では耕地面積に占める有機栽培の割合が81%と有機農率では全国1位です。
 
馬路村農協の北岡雄一組合長さん、長野桃太理事からいろいろお話を聞くことができました。

 

 

 
2001年、馬路村農協は農耕地が乏しいので柚子に特化し、差別化を図るために有機栽培で始めたのです。
 
これまでの農薬化学肥料の販売を一切止めて、
 
柚子の絞り粕、皮、木屑などで有機の堆肥をつくり、それを農家に無償で配布したそうです。
 
北岡さんはそうすることによって、産業廃棄物の処理費が要らなくなったので無償で配れたと笑っていました。
 
村役場も前村長さんがJAに協力して農家にいろいろな助成金を出してくれたそうです。
 
秋にできた柚子をJAが集荷し、ポン酢に加工して、全国でブランド販売に挑戦したのです。
 
今ではドリンク、シャーベット等 数10種類の製品も開発して年商28億円を越える産業に村をあげて育てたのです。

 

柚子製品がずらりと並んでいます。 私が通信販売で取り寄せてサラダに使っているポン酢もありました。

 
専務に色々案内していただけましたが 
 
新しい工場では、村の女性100人程が生き生きと働いていました。

 

 

 

工場のとなりにある製品の箱詰め発送を村の女性90人が担っています。

 

 
有機堆肥の工場も袋詰めして農家が使い易いように工夫されていました。

 

 

 
最後に山﨑出(いずる)村長さんも待っているとのことで色々お話を伺うことができました。

 

 

 
ここでもオーガニック給食に取り組んでいるとのことです。
 
今年第2回目の全国オーガニック給食フォーラムを11月8,9日に茨城県常陸大宮市で開くことが決まりましたので、ついでに組合長さんと村長さんにはご案内しておきましたが来て頂けそうな雰囲気でした。
 
この翌日、第2回全国オーガニック給食フォーラムの打ち合わせに常陸大宮市に行きました。
 

 

山際は全て柚木、幼木を鳥獣害から守るために網をしています。

 

 

読んで下さい。思いが伝わります。