以外と知らない腸の構造、小腸、大腸、盲腸と虫垂 | 腸内フローラ健康法「ドクトルかっちゃん笑顔で元気」ラジオ大阪放送記事

腸内フローラ健康法「ドクトルかっちゃん笑顔で元気」ラジオ大阪放送記事

毎週水曜日 17時45分ラジオ大阪1314OBC
ドクトルかっちゃん笑顔で元気・医療健康情報番組

消化管の構造と機能って、知らない人が多いです。

特に腸は小腸も大腸も一緒に考えてしまいます。

消化管は口腔、食道、胃、小腸、大腸を経て肛門に至るまでの消化吸収、代謝機能をつかさどる管腔臓器です。

食道は咽頭と胃の間の約25㎝の管で、括約筋の蠕動運動で食物を輸送します。

胃は、食道から続く嚢状の器官で、食道との境界部分を噴門部、十二指腸との境界部を幽門部と言います。胃壁は粘膜層・粘膜下層・筋層・漿膜の4層で構成され、胃底部と胃体部には胃液を分泌する胃腺があり、胃液は1日に約1~2Lも分泌されます。

食道から送られた食物は、胃壁の運動と胃酸でかゆ状にされて十二指腸へ送られます。

十二指腸で胆汁と膵液が混ざり、小腸の消化吸収の準備が整います。

十二指腸は単に食べ物が通過するだけでなく、様々な働きをしています。

カルシウムや鉄分などのミネラルを吸収したり、膵臓のインシュリン分泌を促すホルモン、インクレチンなどを分泌します。

又、梅肉エキス、梅干、酢などに含まれているクエン酸が胆汁と混ざる事で、病原菌などの殺菌作用もあります。

昔からの知恵で、お腹の具合が悪い時は梅干とお粥を食べると良くなる事は知られています。

十二指腸の次は小腸です。

長さ約6mの管で、小腸の上部2/5を空腸、下部3/5を回腸といいます。

小腸の内腔には多数の輪状ヒダがあり、小腸粘膜は腸絨毛、微絨毛という多数の小突起で覆われ、栄養素の吸収率を高めています。

消化管のなかでも消化・吸収が行われる部位が小腸で、輸送されてきたかゆ状の食物は、胆汁酸と膵液や腸液中に含まれる各種の消化酵素によりさらに消化され、腸管壁から水分とともに吸収されます。

小腸では、糖質・タンパク質・脂質の三大栄養素とビタミンのほとんどが吸収されます。

1日5~8Lの消化液を含めた水分が小腸に流入しますが、その大半も吸収されます。

炭水化物は麦芽糖やブドウ糖に分解され、たんぱく質はアミノ酸、脂質は脂肪酸とグリセリンに分解されて吸収されます。

大腸は小腸より太く、全長約1.6mの管で、盲腸、結腸、直腸と分類されています。

結腸はさらに上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸という部位に分類されます。

小腸で消化吸収されなかった食物の残渣物が大腸に送られると、大腸でさらに水分が吸収され、固形便となって直腸に貯められると便意を感じて肛門から排泄されます。

直腸と肛門は排便するための重要な機能を担っています。

そして正常な腸の機能を保つ為に不可欠なのが腸内細菌です。

ここで重要なのが盲腸の手術です。

盲腸の手術って言いますが、本当は大腸入り口の盲腸に付いている虫垂炎による虫垂の切除手術です。

昔は虫垂は無用と言われましたが、免疫等に関与している事が解明されています。

又、大腸の腸内細菌を保管していると考えられます。

大腸の病気も虫垂に保管されている腸内細菌(ビフィズス菌、酪酸菌)が関わっている事も考えられます。

以前は100種類100兆個と言われていましたが、最近は1000種類1000兆個とも言われます。

沢山の腸内細菌がいる人の方が病気のリスクが軽減されるようです。

腸内細菌の餌は人の食べ物です。

和食を食べた方が腸内細菌の種類も数も増えて免疫も上がります。

ご飯、発酵食品、野菜、海藻、根菜類が基本。

特に発酵食品は種類多く食べる事。体調不良時は特に要注意です。

お粥+梅干又はクエン酸の豊富な梅肉エキス。

梅肉エキスいりのお粥が最強かも?

ラジオ大阪1314OBCドクトルかっちゃん「笑顔で元気」

井草克一&仲みゆき                                         

放送音声http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC201216_Dr_K_Egao.mp3