“気付いたところで何も変わらない、しかし、気付かなければ何も始まらない。”

 

 気付きは全てではないが、気付きは体質や在り方の自己変容の際の絶対条件です。

 

 気付くために必要なこと、というか、気付くということを効率よく発現させるために必要なことは、という視点で考えます。

 

 例えば、旅行等の非日常体験をするとそれまでの自分の在り様の様々に気付きやすくなります。旅行最中はもちろん、旅行から帰った後も。

 

 それまでにない環境が刺激になり、その刺激を受けると従来の自分との間である種の反応が起き、結果的に様々な事に気付きやすくなります。

 

 体質を変えたい人であれば、自分の力み癖や息を止めるシチュエーション、こんなところで、こんなことで、というように様々な事に気付いていきます。

 

 その気付いた事を基に本能的に力むことをやめる場合があれば、思考が始まることもあるでしょう。

 

 自分にどう在るか?ということです。

 

 その思考の結果として、止めることがリストアップされてくるかもしれません。

 

 こうやって、非日常体験による“刺激”を使って気付きを得て、より自分に適った自分で在るように、ということになります。

 

 では、気付きたければ旅行の非日常体験をしなければならないのかを言われれば、それは否です。

 

 その代わりになるのは、というよりも、その基礎にあるのは、自分を整えるということです。

 

 自分を整えるというのは、私の言葉で言えば、圧倒的な整うという感覚を得る、深い落ち着きを得る、ということになります。

 

 気付きの基礎にあるのは、気付きの数、気付きの数の根本にあるのは、気付ける環境設定、その気付ける環境設定というのが、整う感覚、深い落ち着き、ということになります。

 

 ある種のメソッドによって、整う感覚や深い落ち着きを得た場合、それでよかったね、でも日常の中で元に戻っちゃった、ではなく、その整う感覚、深い落ち着きによって得た気付きやすい環境の中で、様々な自分の癖に気付いていくということができるとよいです。

 

 その手段としてはやはり呼吸を使うのはよいです、心身両面への作用がありますので。ただ、身体の動きでも可能ですが、ただ運動するのは少し違うかなと思いますが、その辺は今回は割愛します。

 

 まとめると、

 

1、気付く環境設定(仕掛け)

2、気付きの数

3、自然に変わるところ、思考するところ

4、思考した結果として行動できるものは行動する。

 

 というところです。

 

 私はそのような気付く環境設定は、割と強めのものは月に1回は必要だと思っています。

 

 何となく生きていても、忙しさにかまけていても一定レベルでの気付きは得られますが、もっとスピード感を持っていきたい場合は能動的に自分に仕掛けをつくった方がよいと思います。

 

 自分自身を日々高いレベルで運用している方は、忙しくても、そういう手段を持っているという印象があります。

 

 これは日常としての気付きのサイクルで、それが基礎にあって旅行等の非日常体験での気付きも有効になるような気がします。あくまで印象ですが、なかなか思うようにいかない人は非日常体験での気付きに頼り過ぎている人が多いなと思います。

 

~以下は呼吸・整体的な話~

 

 問題はどのようにして環境設定を強力にかけるかというところです。

 

 呼吸・整体のトータルコンディショニングウィーク(以下TC)という企画は、そんな機会としての位置付けもあります。

 

 強烈な整う感覚、深い落ち着きの両方をその都度得ることができ、5日連続(最低3日)で作用させることによって、かなり強力な気付きやすい環境設定をすることができます。

 

 既に何度も参加している方は、そこから気付くやすくなっている自分を少し観察して過ごしてみると面白いです。自然にこうしている、というものもあれば、自分の癖に気付いたり、様々です。

 

 *一つの肝を言うと、ただ整えるだけの体操と決めてしまうと、それだけになってしまいます。簡単な話で決めた以上はその通りになり、それ以外の可能性が除外されやすくなってしまいます。

 

 なんで毎月参加しているだけなのに変わるんだろうという声をいただいておりますが、そういう環境設定をしているわけです。ちなみに呼吸・整体の3つの呼吸ワークはTC同様に強力な環境設定作用があります。

 

 ちなみに、自分の癖に気付いたとして、その後思考した結果、止めることができなければ、それはそれでよいです。

 

 まずはそこまで考えたことを成果と捉えてみましょう。

 

 また整う感覚、深い落ち着きを得る、という環境設定と、気付くことを繰り返していくと変わるところは変わっていきます。

 

 こうやって、整えては気付く、ということを毎月のように繰り返していくと、様々なことは自然に好転していく方向に作用します。

 

 シンプルです。

 

 フォーカスした方がよいのは内容やメソッドの特徴ではなく、こういったことであり、こういうことのための手段としてメソッドがあると思った方がよいです。

 

 最後に、かくいう私も、整える、気付くというサイクルをずっと続けています。

 

 こういうのは終わりとかゴールとかを見てするものではありませんので生きている限りは続きますね。

 

 そういう取り組みしたい方は一緒にいかがですか?

 

 トータルコンディショニングウィーク8月は来週月曜日から

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