公式組織と非公式組織の均衡 | 「売れる仕組みづくり」を伝えるコンサルタントのブログ

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米国の経営学者のバーナードの研究によれば、会社を含めた組織には、公式組織と非公式組織が

あります。公式組織は、社長→部長→課長→係長→社員というような正式な組織図に表される

組織です。一方、非公式組織は、例えば、仕事帰りによく飲みに行く仲間というような、仕事を

抜きにして気の合う人同士で集まる組織です。専門用語を使うまでもなく、多くの方に理解され

やすいものだと思います。



この非公式組織は公式組織を補完する役割があります。例えば、ある支店に転勤により新たに

支店長が赴任してきたとします。支店長は支店の従業員の上司であり、部下とお話することは

大切ですが、はじめのうちは、単に上司と部下という関係ではコミュニケーションをとるとき

ぎこちないでしょう。


しかし、支店長を交えて懇親会などを開き、趣味、家族のことや出身地のお話などを部下たちと

共有していくことで、上司と部下という関係以外にも、同じ趣味をもつもの同士、同じ出身地

同士、同じ経験を持つもの同士という関係ができます。それが、支店長と従業員の間の心理的な

距離を縮め、円滑なコミュニケーションができるようになります。すなわち、非公式な組織が

公式な組織を機能させることに貢献するといことになります。



とはいえ、非公式組織としての関係を強めすぎることも問題です。例えば、いわゆる学閥の

弊害はその例で、能力や適性などといった会社全体の観点から鑑みず、同じ大学を出たという

ことを理由に上司が部下を優遇するということが起きると、組織内に不公平感が発生して悪い

影響が出てしまいます。



経営者の方は、この公式組織と非公式組織を上手にコントロールして、組織内の効率を

高めていく役割が求められています。






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