アクセス数が伸びない。

さては読者さんに飽きられたか。マメに記事を更新する方ではないが、いつもはアップすればそこそこの数の方が見に来て下さるのに…。

下の図は、無料アクセス解析i2iによる日別アクセス数の変化グラフである。


日別アクセス数

明らかに以前と違って、「三多摩」の記事と「物理」の記事ではアクセス数が上がっていない。「三多摩」で撮った女子高生の太ももがいけなかったのか、「物理」で借用した女子高生の金●つぶしがまずかったのか…。


気を取り直して、この記事ではブログのアクセスについて2、3のトピックスを書き並べる。上で紹介した無料アクセス解析i2iは、アメーバのそれと違って、
「時刻ごとのアクセス数をリアルタイムで表示する」
ことができる。また、ある一定期間に対して、
「時刻ごとのアクセス数を集計する」
こともできる。たとえば、最近数日間のスマホによる時刻別アクセス数を集計すると下のようになっている。


時間別スマホアクセス数2.JPG

興味深いことに、朝の通勤時間帯に記事はよく読まれている。夕食の後でもう一度、なだらかなピークを迎え、当然ながら明け方にアクセス数は底を打つ。だから何だと言われるとそれまでだが、ひとつ言えることは、
「記事の(自動)更新は夜明け前が効果的だろう」
ということである。昼間に更新すると「朝のお客さん」を逃してしまうし、また夕食後のピークや翌朝のピークの時には昼間に更新した記事が読者諸氏のチェックリストの下の方に並んでしまうからである。



アクセス解析を導入するひとつの理由は、
「どうすればアクセス数を増やせるか」
を考えるためであり、具体的には、
「どんなキーワードを記事に入れれば検索でヒットするか」
を知るためである。アメーバ検索ワードでもできることだが、拙ブログの場合、i2iによる検索ワードの順位は下のようになっている。


サーチワード大栗2

検索ワード「大栗博司 天才」が事実上、トップであり、リンク先を辿るとYahoo!検索のトップに拙ブログの記事が来ていることが分かる。つまり、この検索ワードで拙ブログがヒットしたために訪問して下さっているのである。このような読者行動を考慮して、記事に入れるべき単語、ひいては記事の内容を決めると外部からの訪問者が増える。結局のところ、
「多くの人が検索で調べそうな言葉・内容で、ほかにあまり多くのブロガーが書いていないような記事」
を書けば、検索でヒットしやすいということになる。

このような取り組みを、「SEO(Search Engine Optimization: 検索エンジン最適化 )」と言う。SEO関連の本やサイトに書いてあるが、
「注目を集めそうな単語はタイトルに入れると効果的である」
Googleなどはタイトル部分を重視して検索順位を決めているからである。そういうわけで、拙ブログの場合、タイトルは文字数ギリギリまで使ってキーワードをてんこもりにしている。多少、意味は通じなくともよい。検索エンジンは人間でなく、コンピュータだからである。


ここからはアクセスに関する話の方向を変えて、
「どのくらいのアクセス数があればランキングは何位になるか」
について考える。上位ランキングブロガーでない限り、ランキングを意識することはそうそう無いだろうが、アクセス数とランキングの関係は興味深いトピックスであろう。

以前の記事でも書いたのだが、おおむね、
「アクセス数とランキングは反比例の関係にある」
たとえば、「一人暮らしブログ」のジャンルでは、
・60,000アクセス ⇔ 1位
・6,000アクセス ⇔ 10位
・600アクセス ⇔ 100位
・60アクセス ⇔ 1,000位
という感じである。60,000という「定数」はジャンルごとに違うが、自分の参加しているジャンルでのアクセス数とランキングを掛け算すればおおよその値を見積もることができる。たとえば、昨日のアクセス数が142で、あるジャンルでのランキングが2,184位だったとすると、そのジャンルでの「定数」は142×2,184=310,128≒300,000。だから、100位になるためにはおよそ3,000アクセスが必要ということが分かる。

アクセス数とランキングがほぼ反比例の関係にある理由は、実は定かではない。調べてみるとそうだったというくらいのこと(現象論的法則)である。両者の関係をもっと詳細に調べ、難しい公式を導き出している人もいるが、結局のところ、なぜその公式が成り立つのかという理由まで明らかにしている人はいないようである。

ここでは、少し眉唾物の理屈をつけてみよう。ランキングの順位というのは、その順位の近傍にアクセス数を取り合うライバルブロガーが何人いるかを表している。たとえば1,000位の近傍10%には100人の烏合の衆のライバル(失礼!)がいるのに対して、100位の近傍10%には10人の少数精鋭のライバルがいる。ここで一定数、たとえば10,000人の読者が1,000位近傍のどれかのブログにアクセスするならば、ライバル100人で10,000のアクセス数を取り合うことになるから1つのブログあたり100アクセス。つまり、ランキング1,000位(近傍)のブログのアクセス数は100である。一方、10,000人の読者が100位近傍のブログにアクセスする際には、ライバルは10人なので1ブログあたりアクセス数は1,000。だから、ランキング100位(近傍)のブログのアクセス数は1,000である。このように、ランキングとアクセス数の掛け算は常に一定で、1,000位×100アクセス=100位×1,000アクセス=100,000。これがアクセス数とランキングが反比例の関係にある理由である。さあ、この理屈(証明)のどこがおかしいだろうか?

おっと、こういうコリクツをこねるからアクセス数が伸びないんだなぁ。分かってます…。(。í _ ì。)


しかし、気を取り直して続ける。アクセス数とランキングの反比例関係の本当の理由を説明しよう。ここからは多分に、
「数学(高校レベル+α)の話」
になるので、読み飛ばして頂いて結構である。

上の理由づけのおかしいところは、
「あるランキング順位の近傍のブロガーにアクセスする数が一定」
という仮定である。ひとり当たりのアクセス数xが一定のアクセス数cをあるランキングy近傍のブロガー数で分け合ったものであるという仮定は関係式x=c/yを仮定することであり、アクセス数とランキングが反比例の関係にあるという仮定である。だから上の理屈は、
「両者が反比例の関係にあると仮定すると、両者は反比例の関係になる」
というトートロジー(同語反復)に過ぎない。

では、ランキングyとアクセス数xが反比例の関係にある本当の理由は何か。もっと卑近な例で言うと、長者番付順位yと年収xが反比例の関係にあるのはなぜか。これを数学的に説明してみよう。


gauss123-2あるアクセス数xをもつブロガー数zを考えてみよう。ある年収xの年収別人口zと言ってもよい。平均的なアクセス数(年収)の人の数は多く、平均よりずっと多くのアクセス数(年収)の人の数、ずっと少ないアクセス数(年収)の人の数は少ない。したがって、アクセス数別ブロガー数(年収別人口)zはおおよそ右の図のような分布(関数)になる。ごく単純化すると、この分布z(x)は正規分布(ガウス関数)と呼ばれるものになると考えられる。

そこでさらにあるアクセス数(年収)x1より多くのブロガー数(人口)w(x1)は、アクセス数別ブロガー数(年収別人口)z(x)の斜線をつけた部分の面積(積分)である。別のアクセス数(年収)x2より多くのブロガー数(人口)w(x2)は同様に斜線をつけた部分の面積になる。このブロガー数(人口)の総和(累積人口)w(x)は右下図のような分布(関数)になる。


tangent1-1ここでキーとなるのは、
「あるアクセス数(年収)xより多くのアクセス数(年収)のブロガー数(人口)の総和w(x)は、そのままランキングyになっている。すなわち、y = w(x) である。」
ということである。

100人(=w(x))が1,000(=x)アクセスより多くのアクセス数をもっているならば、その人のランキング順位は100位(=y)である(厳密には101位だが)。100人が1,000万円以上の収入をもつならばその人の長者番付順位は100位ということである。こうして、ランキング(長者番付順位)y(=w(x))とアクセス数(年収)xの関係が求まった。


反比例1-1右の図からわかるように、こうして求められたランキングy(赤の線)はかなりの部分でアクセス数xと反比例の関係y=c/x(青の線)で近似できる(アクセス数xがごく少ない人のランキングy部分を除けば。アクセス数が少ないからと言ってランキングが無限大になるわけではない!)。これが反比例関係の理由づけである。

数学的に言うと、アクセス数別ブロガー数z(x)がガウス関数ならば、ブロガー数の総和(累積人口)w(x)は三角関数のタンジェントを横倒しして平行移動させたものになり、横倒しタンジェントは反比例の式で近似できるということである。




あー、またリクツをこねてしまった。読者がどんどん離れて行く…。o(;△;)o



あらすじキーワード: 無料アクセス解析i2iの導入 リアルタイムアクセス数の表示と時刻ごとアクセス数集計調査ができる ブログは何時に読まれているか ブログは何時に更新するべきか 検索ワードでヒットするためのキーワード・内容の選び方 アクセス数とブログランキングの関係は反比例しているがその理由は? ガウス関数(正規分布)の累積関数(コーシー分布)はタンジェント(tan)で表現でき、おおよそ反比例の関係で近似できる



コメント

1. アクセスしてほしいんかいなぁトシさんやぁσ(^_^;)?
アクセス増えてもぉ……
なぁーんもぉ………
商いしてるわけでもぉなくぅ
名を広めたい訳でもぉなくぅ
それでもぉもぉ5年過ぎたわぁ
ゴールが近くなるとぉ
何かを残したいのかねぇ?( ̄~ ̄;)
……とぉ自己分析
えむ 2015-03-13 04:15:32

2. アクセスランキング・・・
ちょっと前、私のブログにおける最大の人気カテゴリーを切ったので、ランキング自体はガタ落ちしました。それまでの3万~6万位台が、10万くらい足した数に。でも、それで良いと思っています(‐^▽^‐)

x = アクセス数、y = ランキングとして、
xy = a (a = 100,000) ということですね。なるほど。で、何が変なのか・・・?

a = あるジャンルの総読者数だとすると辻褄合わないですが、総読者数 = Σxy なら特に矛盾はない・・・ですよねぇ(よくわかんない)?
ランキングと読者数の関係はガウス分布(正規分布)かな~と最初思いましたが、いやいや、年収の分布みたいになってるだろうと思い直しました。

結論、よくわかんないでーす(;´∀`)
みすりん 2015-03-13 06:58:39

3. アクセスとあくせく
TOSH I さん、気管支炎の具合はいかがですか?

小理屈屁理屈理屈っぽいアクセス数についての今回の記事を読んでいて、アクセスとあくせくが途中でかぶって笑いが止まらなくなっちゃった。
と与太話は置いておいて。

アクセス数と違う話ですが、昨年の中頃からかな、読者がいて必ずコメントが付いていたブログにさえ、コメントが付かない事が多くなった様に感じます。でも「いいね」は付いているからアクセスはあるんでしょうけど、ブログを通してのコメント欄でコミュニュケーションを取るスタイルが変ってしまったんでしょうか?

アクセス数と読者数とランキングって本当に関連あるのかな?と今回の記事を読んでいて思ってしまいました。
ききる 2015-03-13 15:52:12