電子書籍「“子供おばさん”にならない、幸せな生き方: ~自分を愛するということ~」 (ステップモアブックス) [Kindle版]299円の試し読みをしたいという方のために、3つの文章をご用意しました。よかったら、ご覧下さい! (※本書は縦書きです)

 

「3章 - 2.斜めから物を見過ぎるのは子供」

 

 子供おばさんは、物事をすぐに斜めから見ます。「人を愛するのが大事? 綺麗ごとでしょ?」「思いやりが大切? そんなんじゃ、生きていけないわよ!」と。
 そんな現実を知り、物事を斜めから見られる自分が、ちょっと大人のような気になっています。

 それって、本当に大人なのでしょうか?

人生で大切なことは、シンプル

 本来、人生で大切なことは、シンプルなんです。
 思いやりを持つこと。人を愛すること。今を大切に生きること。自分を信じること。自分の弱さに負けないこと、など。
 こんなことは、小学生でも学ぶことです。それが中・高校生くらいから、〝ちょいワル〟に憧れ、道徳観や正義感がちょっと格好悪く思える時期などもあって、社会に出たら、綺麗ごとではいかない現実にぶち当たって、心の闇に溺れるような経験もするもの。
 でも、それで苦しんで苦しみ抜いたとき、自分を取り戻し、心を磨き続けていると、結局、小学生の時に学んだ大切な言葉の〝深さ〟を理解できるようになるんですよね。

 つまり、人生において大事なことを、「こんなの綺麗ごとだ」と思っているうちは、まだその段階にまでなっていないのです。

大人になるとは、どういうこと?

 物事の善悪なんてものは、小さな子供でも分かっているものです。でも、厳しい現実にぶち当たり、世の中の荒波に揉まれ、それでも心が綺麗でいられるためには、〝強さ〟が必要です。子供にはまだそんな強さはありません。
 だからこそ、思春期になって、悪いことに憧れたり、心の闇に溺れたりもするのです。
 そんな状態のまま、年齢だけ重ねて大人になってしまっている人もいます。「これが大人になることだ」とやさぐれている人もいます。

 でも、そんな人の心は、まだ大人になり切れていません。どんなに厳しい状況になってもブレずに、心を清々しくいられる強さを持つことこそが、本当の意味で「大人になる」ということだからです。
 自分の心の弱さを、「これが大人になることだ」なんて言い訳をして誤魔化していては、いつまで経っても本当の大人にはなれませんよ?

大人女子も、子供おばさんだった時期はある

 では、どうしたら苦しい状況でも、ブレないほどの強さを持つことが出来るのでしょうか?
 それは「失敗を経験すること」です。
 人を傷つけ、自分も傷ついた経験があってこそ、「もうこんなことはしないぞ」と反省できるもの。だからこそ、人生には失敗することも時として必要なのです。

 初めから綺麗な世界に囲まれたまま大人になれる人はほぼいません。誰もがみんな、現実の厳しさを知るものです。そこでもがき苦しみ、自分を磨いたときに、人生においての大切な光が見えるものだと思うのです。

 実は、今では心を清らかに保つことを努めている大人女子も、子供おばさんだった時期はあります。
 むしろ、子供おばさんになった経験も必要なのです。
子供おばさんのときに自分の心の弱さに負けて傷ついた結果、大切なことを学んだ経験が大人女子に近づくきっかけとなることが多いからです。

 子供おばさんのまま、自分勝手なことをして人を傷つけていると、結果的に自分が傷つきます。なぜなら、先ほども言ったように、本当の善悪は小さな子供の頃から知っているから。
 自分の内側にある、ゆるぎない善の思いがある限り、人は、相手を傷つけた分だけ自分が傷つきます。余程のサイコパスではない限り、「人を傷つけている自分が好き」なんて人はいません。醜い自分を知り、劣等感を抱くようになります。
 だからこそ、人は苦しくなって「変わろう」と思えるのです。

表面的にではなく内面から深く理解できる大人に!

 人生はいつだって、自分がやった行いが自分に返ってくるようになっています。与える人は与えられるものですし、愛する人は愛されるものです。これはこの世の法則と言ってもいいでしょう。

 だから、自分の心を清らかにし、人に幸せを与えられるような人にならないと、人は本当の意味で幸せにはなれません。そのためには、自分の心の弱さにも勝たなくてはいけなくなってきます。斜めから物事見て、変われない自分に言い訳をしている場合ではないのです。

 人生で大事なことを「綺麗ごと」だと言っているうちは、まだまだ〝お子ちゃまですよ?
 小学生で学んだような大切なことを、表面的にではなく内面から深く理解できる大人になりたいものですね。 

・子供おばさん……人生で大事なことを表面的に受け取り、「綺麗ごと」で片づける。
・大人女子……人生で大事なことを心から深く理解し、実践を心がける。

 

<試し読み>

「1章-2.喜ばれる愛し方と、迷惑がられる愛し方」
http://amba.to/1Q9i159

「3章-4.『自己嫌悪に負けない』3つのポイント」

http://amba.to/1Q9jhoS

「3章-2.斜めから物を見過ぎるのは子供」
http://amba.to/1Q9kvk4

 

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ベル“子供おばさん”にならない、幸せな生き方: ~自分を愛するということ~ (ステップモアブックス)