【まる やま東北旅、全日程】
初日☆Travel Diary to…TOUHOKU①
(東京→)
二日目☆Travel Diary to…TOUHOKU②
(遠野→釜石→大船渡→一ノ関)
三日目☆Travel Diary to…TOUHOKU③
(一ノ関→平泉→花巻)
四日目☆Travel Diary to…TOUHOKU④
(花巻→松島→仙台)
五日目☆Travel Diary to…TOUHOKU⑤
(仙台→)




4:52。仙台→東京。


目を閉じても眠れなくて。
徒然なるままに、書きます。



…五年前。
そう聞くと前の事のように感じるのは、
このblogをやる前だからだろうな。

五年って長いよー。
だってあの時はまだ学生だもの。


たくさんの経験をしたし。
たくさんの人に出会うことができました。
今回の旅みたいに。

…あ、ひとり旅って、いいですね(笑)
自分の時間を持ててるなぁ…って感じ。

あと、たくさん話し掛けられるの。
その土地の人と話す楽しみができました。


『どこから来たの?』『東京ですー』
『遠くから来たねぇ!?お仕事?』
『いや、ひとり旅なんですー』


毎度このやり取りから始まるの(笑)


いやぁ…でもあっという間だったなぁ。
内容量はたくさんだった筈なのに。



あぁ…だから…五年…五年かぁ…
数字にするととても長いのだけれども、
震災から五年と聞くと、
時間の流れは早いものです。

…残酷なものだなぁ…と考えるのです。



2011年3月11日。
あの日、皆様は何をしていましたか?



私はね、この日は芝居をしていました。
『SAKURA』の稽古初日。

初めての現場で、初めましての人たちと。
東銀座の地下の劇場で被災しました。


あの頃、上演予定の舞台という舞台は…
ことごとく中止になりました。


でも、私たちは上演しました。
色々、あったけど、やりました。
心の灯を消さないために。
↓↓↓↓↓↓
2011年の私(心の灯のはなし)


メディアは全て地震の被害状況と、
余震についての報道でしたね。

それを観ているのも怖かった…
暗い未来を想像したりもしました。



…よし。


今だから話せる…書こうと思います…
何が言いたいのか自分でも分からない。
だから、むしろ、書く。

乱文、意味不明だと思います。
どうか、お付き合いください。




私が、この日に思い出すのは…
ある、一人の、大切な人のこと。


『実家からは海が見えるんだ。
なんもないけど、いいとこだから、
春になったら来て欲しいんだ。
きっと、喜ぶから。』


そう言ってくれたあの人は、
東北地方出身の人でした。


東北で震災…大津波…原発事故…
そう聞いて、血の気が引いた瞬間…
私は今でも覚えています。


『誰とも連絡が取れねぇんだ。
だけど、心配すんな。』


一家、親戚、友人…全て…安否不明。
そう言った彼の声は震えていました。


それから何日も何日も…
テレビで流れる安否情報を見続け…

泣いて…泣いて…
どんどん弱っていって…


こういうとき、何て言えばいいのか。
私は言葉が見つからなくて。

そばにいることしか。
私にはできませんでした。


あと…脳裏にあったのは…
もし、家族に何かがあったときには…
この人、死んじゃうんじゃないか…

その時の彼は、
それほど追い詰められていました。
…側にいないと私が不安なくらいに。


それから、一ヶ月くらい…かな。
御両親と弟妹の無事が判明。
避難所から直接連絡が。

…ただ、彼の一家を除いて、
親戚は皆さん亡くなられていました。


避難所は…体育館だったそうで。
実際に彼は変わり果てた故郷に、
ひとりで出向きました。


春になったら会いに行く。
そう決めていた私は、
次は私も一緒に行く、と伝えましたが…


『まだ連れていけない。
避難所の治安は物凄く悪いし、
何より…衛生的にというか…』


…魚の死骸が原因で、
街中から腐臭がしていたと言います。

そして…人の、遺体も…


それから、暫くは…
被災地の状況を逐一話してくれました。

避難所にいる家族が苦しんでいること。

その内容は報道ではされていない、
本当の被災地の状況、でした。


『実家にはもう、戻れない…
戻りたいけど、戻れないなぁ…
東京で仕事して、稼いで、
それで支えてやるしかないんだ。
親戚もいなくなっちゃったから、
いざ東北を出なきゃならないって、
そうなったら東京に呼べるように…
自分が支えてやるしかないんだ。』


その土地を去る人、その土地に残る人。
考えも、思うことも、それぞれ。

ただ、想いはひとつ。
その地を想う心は同じ。




ふぅ…



あれから、五年。

何もできなかった、あの時から、五年だ。




埼玉出身のくせにー!って、
言われちゃうかもしれないけど。
今回の旅でほぼ初めての東北だけど、
(幼少時に行ったことはある…らしいから)

勝手に身近に感じていて、
勝手に、ほんと勝手だけど…
まるで自分の故郷のように思っていたから


何で一度も訪れなかったのか…
なにもしなかったのか…

そう思うことが度々あったのです…




復興支援公演をした直後、
ようやく、行きました、東北。


東北…行くと決めてから五年経って、
五年後に、やっと来ました。



『実家からは海が見えるんだ。
なんもないけど、いいとこだから、
春になったら来て欲しいんだ。
きっと、喜ぶから。』


海を見て。
何もない、のどかな道も歩いて。
歴史に触れて。
美味しいもの食べて。

ほんと、良いところが沢山。
知ることができました。



義援金を届けて被災地訪問をする…
それ以降の日記を見たら、
ただただひたすら観光してるけど(笑)

でも、それでいいんだなーって。


もちろん経済やらなんちゃら…
っていう理由もあるんだろうけど。


側にいるだけでっていうか、
『いいとこだ!大好きだっ!』って。

その土地と人を想う心が同じであれば、
それだけで支えになれるのかも。
…って、思います。


前以上に、東北情報に敏感です、今。
…むしろ今すぐにでも行きたい。


あのお店のおばちゃん元気かなー?
って今でも思うし、
行った地名を見ると応援したくなる。


誰かを想う気持ち。
それがまず支えになる、きっと。



2011年の私も、今の私も…
何も変わらいかもしれないけど…


もっと寄り添って、手を伸ばせる。
そんな気がしました。



私に何ができるだろう…



ん~…おやすみなさい。




…と、旅は六日目。おはよう……東京。
(´づω・`)@新宿


7:30。
帰宅しようとJRの改札に向かったけれど、
途中でやめて引き返しました。

通勤ラッシュの真っ只中。
人が多すぎて酔いそう。

それに…旅から帰った私は大荷物。
何度も体当たりをされました。
…避けてるんだけどなぁ(´・ω・`)

忙しないなぁ、東京。
冷たいかも、東京(笑)

すでに戻りたい…東北が恋しい。
あの時間の流れに、戻りたい。



あ、そうそう。
御朱印もたくさん集まりました。

いいですね…御朱印。
そこで祈ったことかま思い返されます。
その土地での思い出も蘇って。


これは…全て【中尊寺】。
まわるの大変だったー!!!(笑)


【毛越寺】、【瑞巌寺】、【円通院】、
【大崎八幡宮】、【宮城懸護國神社】。


せんちめんたる(´;ω;`)ほーむしっく



9:30。帰宅。
明日の収録に合わせて帰ってきました。
今日一日で、日常に戻らなくちゃ。



それにしても…
何日ぶりの化粧だろうか( ・∇・)笑



これにて、東北旅日記おしまい。





…この五年で、この五日間で。
私は何か変われたかな?




**・.+丸山小百合+.・**