平和の礎2
ジャケ写

6月23日は、沖縄戦終戦の日。
沖縄慰霊の日です。
犠牲になった20万人もの人々の
ご冥福をお祈りします。

《島唄》を
いちよ・たかこ・やぎりんトリオ♪の
レパートリーにして、各地で演奏していると
これだけ知られた名曲でも、
それが生まれた背景までは
あまり知られていないものだ、と
感じています。

知られすぎて、ボクらが演奏する意味は
あるのだろうか? と、
当初は疑問もありました。しかし
名曲というものは
表現の可能性の幅広さをまだまだ
残しているのだなあ、と最近思います。

作者の宮沢和史さんを
沖縄出身者だと思っている人が多いのですね。
実は山梨県出身です。

沖縄戦のことを学校でほとんど習わなかった
本土の人間が、沖縄の歴史の真実を知って
衝撃を受けます。
自分が何も知らなかったことを深く反省します。
宮沢さんは
「無知な自分に怒りさえ覚えた」と。

しかし、反省して真摯に
沖縄の歴史に向き合っても、本土の人間が
沖縄戦の体験者の心にも届く
歌を作ることは難しい。
きれいごとでなく、つらい歴史を
生き抜いてきた方々の心に届く
歌詞を書くことは至難だと思います。

すぐ前のブログに書きましたが
沖縄の基地問題について、
沖縄県民と本土の人間では、意識の
開きはかなりあるのです。
沖縄で米軍人が引き起こす事件において
本土の人たちも第二の加害者である、という
言葉には、胸を突き刺されます。

沖縄に戦争と戦後の犠牲のかなりの部分を
押し付けてきた事実を、本土のボクらは
どのように理解して、沖縄に向き合って
いったらよいのか?

宮沢和史さんもそのことに大いに悩んで
この歌を書いたのです。
その悩みと謙虚な姿勢に共感します。

「ウージの森」と呼ばれるサトウキビ畑の
土の下には、
今も数千人の戦死者たちの遺体が
埋まっているそうです。

「ウージの下で千代にさよなら」は
サトウキビ畑の下にある、ガマとよばれる
洞窟で起こった
集団自決のことを書いたのです。

なぜこの歌がつくられたのか?を
知ってもらいながら、本土の各地で
ボクらが唄い続けることは、
沖縄に本当の平和が戻ってくるまでは
意味のあることかもしれない、と
気がつきました。


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2005年8月22日 朝日新聞より
[宮沢和史の旅する音楽:その1]

たった一人のために

《島唄(しまうた)》は、本当は
たった一人のおばあさんに
聴いてもらいたくて作った歌だ。

91年冬、沖縄音楽にのめり込んでいたぼくは、
沖縄の「ひめゆり平和祈念資料館」を
初めて訪れた。
そこで「ひめゆり学徒隊」の生き残りの
おばあさんに出会い、
本土決戦を引き延ばすための「捨て石」とされた
激しい沖縄地上戦で大勢の住民が
犠牲になったことを知った。

捕虜になることを恐れた肉親同士が
互いに殺し合う。
極限状況の話を聞くうちにぼくは、
そんな事実も知らずに生きてきた
無知な自分に怒りさえ覚えた。

資料館は自分があたかも
ガマ(自然洞窟)の中にいるような
造りになっている。このような場所で
集団自決した人々のことを思うと
涙が止まらなかった。

だが、その資料館から一歩外に出ると、
ウージ(さとうきび)が静かに風に揺れている。
この対比を曲にして
おばあさんに聴いてもらいたいと思った。

歌詞の中に、
ガマの中で自決した2人を歌った部分がある。
「ウージの森で あなたと出会い 
 ウージの下で 千代にさよなら」という下りだ。
《島唄》はレとラがない沖縄音階で作ったが、
この部分は本土で使われている
音階に戻した。
2人は本土の犠牲になったのだから。
(みやざわ・かずふみ。1966年生まれ。歌手)


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やぎりん yagirin88@gmail.com
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この歌は、これからの時代に愛され、
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クミコジャケ写
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『小さな死』からの出発。
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★地球人が渡るべき河のこと
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「なにも知らない。なにもできない。
なにもない。
なのに、なにかを求めている。
自分の微力は、よく承知している。 
とるに足りない才能についても自覚している。

でも、せっかく生まれて来たのだから
感動したい。共鳴したい。
おなじ心のひとに会いたい。

それがせめて
みじかい生命の軌跡の中で
ぼくらが望むものではないか。

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◎やなさたかしさんの限りない優しさ
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★エーリッヒ・フロムの愛の論理と音楽